入学式のオープニングでは子どもにも親にもドン引きされたレモンさんですが、大切なのは本気の大人かどうか。本気の想いは必ず伝わっちゃうもので、入学式が終わったときには拍手喝采で見送られた。

運動会の練習中に選ばれた放送係のメンバーにプロの極意を伝授。すると、声が小さい子供も、滑舌の悪い子どもも、みるみる成長し、運動会本番では、自信を持ってプログラムの紹介から実況中継まで、自分達だけで勝手にできるようになるという奇跡を子どもたち自身が生み出していく。
改めて子どもの『無限の可能性』に驚かされる。

PTA会長1年目、夏休みのラジオ体操になかなかあつまらない子どもたちがどうしたら来てくれるか考えて、レモンさん体操を思いつく。さらに、その振り付けをみんなに教える子どもたちのことを ”小レモン隊 (これもんたい) ”と名付けた。その音楽を作ったのはブレイクする前の中田ヤスタカだった。朝早く起きてこないとその面白体操を知ることができないので、子どもたちが集まってきた。しかし、振り付けが難しすぎて流行らなかった（笑）

挨拶は言いたいことを話すのが目的ではない。伝えたいことが伝わって初めて挨拶の意味がある。その工夫は自由だ。子供たちを笑わせることが目的ではなく、伝わるように工夫した結果が毎年の変身だった。

浜崎あゆみが総合司会を務めるフジテレビのバラエティ番組「ayu ready? 」の中で、海の家を作る企画があった。一緒に作る仲間としてレモンさんが呼ばれた。それがレモンさんのTV初出演となる。共演者に「それ何ですか〜？オムレツ〜！？」と言われ、危うく「オムレツさん」になるところに。それを見た、被りものを作ったPTAのお母さんたちが軽〜くヘコんだが、テレビを見ている人たちに「PTAにご協力を」というメッセージは届けられた！

レモンさんの噂を聞いた小学館の人が「レモンさんの活動をぜひ本にしましょう！」と言ってきたので、著作料を全額寄付することを条件に本を執筆する。それを機に「レモンさん基金〜すべては子供たちのために〜」が開設される。1人でも多くの人に本を届けるため、Mr.Childrenの桜井和寿くん、トータス松本くん、Charaちゃん、そして女優の伊藤かずえさんに対談ページを作るために協力を求める。彼らも全員二つ返事でノーギャラで協力してくれた。特にその基金のお金は東日本大震災などに使われた。今もロングセラーとなっている。

アーティストには楽曲があり、レモンさんには書籍がある。アーティストにはコンサートがあり、レモンさんには講演会がある。つまり、レモンさんにとっての講演会は、大切なことに気づくきっかけづくり。

2006年3月、5年勤めたPTA会長を引退し、レモンさんはコモンさん（顧問さん）となり、本の出版に伴って自然に全国から講演会を頼まれることとなる。それ以降、全国のPTAのメンバーを始め、親や思春期の子どもたちのために講演会で全国を飛び回る日々が始まった。まさか、その活動がレモンさんの主戦場になるとは夢にも思わなかった。

6年半の間、いろんなお悩みを聞いてきたが、１回も「こうしたらいいよ」とアドバイスをしたことはない。子どもの話に耳を傾け、子ども自らが解決に向けて一歩踏み出すお手伝いをし続けた番組。

僕の子育てを書籍にして欲しいという声が、講演会のいろんな場所から言われるようになった。忙しい日々を送るお父さんお母さんに標語スタイルでどこから読んでも、一標語２〜３分で読めるように、普通の本よりも行間を空けて、大きな文字にして作った。シンプルな子育て方に心が軽くなったという反響を多くいただいている。

「子育ては親育て」と昔から言われているように、レモンさんも子どもたちのおかげで進化し続けた。被り物も進化し続けた。1代目の素材は紙で水に弱かった。２代目の素材は石膏で首が折れそうになる。３代目の素材は発泡スチロールでPTA現役時代はほとんど３代目を利用。４代目の素材はスポンジを採用し、持ち運びが便利になる。今は5代目と6代目の両方を使ってて、7代目も構想中！

10代,20代,30代の献血者数が減っているため、献血は「愛のアクション〜Love in Action〜」と叫び続けている。レモンさんが本当に気づいてほしいのは「あなたの命はあなただけのものじゃない！いろんな人に支えられてきて今がある」という命の啓発。それに1人でも多くの人に気づいてもらうべく、"Love in Action Meeting” が2010年から現在まで続いている。特に2011年からの5年間は武道館で開催され、毎年約16,000人を動員し続けた。

レモンさん講演会史上最高人数 3,200人の集まりの中、会場が大きな笑いと大きな拍手で包まれたとき、レモンさんの心に新たな火がついた。「レモンさんの講演会をもっと多くの人に聞いてもらうことが僕の大好きな “おせっかい” に繋がるんだ」と確信させてもらった。その後、その講演会に参加した人たちから多くの講演会オファーをいただくこととなった。

震災のニュースを見た瞬間、「今こそ僕たちの命を繋いでくれたおじいちゃん、おばあちゃんの代わりに命の恩返しをするビックチャンス」だと感じた。全国のラジオに携わる "We are シンセキ！” の協力によってラジオ・電池・ライトを配り続ける被災地の支援活動を続けられた。

2006年に厚生労働省からエイズの啓発のプロジェクトリーダーをやってほしい」と依頼が来る。これまでに、ＧＬＡＹのＴＥＲＵちゃんや、ミスチルの桜井くん、小田和正さん、アンジェラ・アキちゃんや、絢香ちゃん、加藤鷹さんなどに手伝ってもらいながら、今まで開催を続ける。2016年の "RED RIBBON LIVE 2016” では、ニコニコ生放送、LINE LIVE合わせて54万人が視聴した。

2017年からおせっかいの幅を広げるために、レモンさんはパワーアップします！当然、衣装もパワーアップします！これからのパワーアップレモンさんに乞うご期待！